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こころ温まるお話「娘のお弁当」

私には高校生の娘が1人いる。おしゃれでイマドキな女の子だが、勉強も部活もがんばっているしっかり者。
でも、実は血のつながりは無い。夫の連れ子だからだ。

元々私は結婚願望が無くて、子どもが苦手だった。
一人っ子で、弟や妹もいない。「誰かのお世話をする」「誰かのために何かしてあげる」という事があまりないまま育った。

そんな中、いつまでも浮いた話の無い私を心配した友達の紹介で夫と出会い、不思議と気が合ったので結婚した。
娘はいきなり継母ができて戸惑っていた。私もどう接していいかわからず、なるべくそっとしておいた。

主婦になった私は毎日ごはんを作っていたものの、娘は高校に持っていくお弁当を毎日自分で作っていた。
母親なら娘のお弁当も作ってあげるのだろうけど、

「私は本当のお母さんじゃないし……」と思って何も言えずにいた。

そんな中、勉強も部活も頑張りながら、毎朝早く起きて弁当を作る娘は疲れがたまり、体調を崩す日が増えてきた。
いつも眠そうに目をこすっていた娘の顔を見て、私は自分の立場を言い訳にして、
娘とちゃんと向き合っていなかったことを悔やみ、娘の為に何かしてあげたいと、勇気を振り絞ってお弁当を作る事にした。
娘はいつも通りに朝起きると、既に用意されていたお弁当にびっくりしていたけれど、私の作ったお弁当を持って行ってくれた。

毎日お弁当を作るようになったある日のこと。
いつも通りにお弁当を持ち、学校へ行こうとした娘が振り返ると、「いつもお弁当を作ってくれてありがとう。
その…最初は不安だったけど、今はすごく幸せだよ。お母さんになってくれてありがとう。」

と言い、初めて私のことを「お母さん」と呼んでくれた。
その言葉を聞いて、とても胸が熱くなり、涙ぐみながらも 、「こちらこそありがとう」と答えた。

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