院長ブログです
「うるせーよ!バーカ」
近頃、小学1年生の息子の言葉遣いが荒い。
どうやらクラスで乱暴な言葉をつかうのが流行っているらしく、息子も真似をしているようだ。
「そんな言葉は使っちゃだめ!!」と言いつつも、まだ幼い子供がやることだと、少し大目に見ていた。
そんなある日のこと。クラスのママ友から電話があった。
「ちょっと聞こえてきたからお伝えした方がいいかと思って…」
今日、クラスのみんなで遊んでいた時、「まなちゃん」という女の子がいじめられていたそうなのだ。
息子に聞くと
「別にいじめてねーし。急にまなちゃんが泣いちゃっただけだよ」
「まなちゃんになにか言ったの?」
「さわんなよ、とか、あっち行けとかぁ…」
要は鬼ごっこの鬼がまなちゃんで、捕まえようとするとみんなにそのような口調で言われてしまったようなのだ。私は(もっとちゃんと注意しておくべきだった…)と反省した。
「自分がクラスのみんなにそんな言葉を言われたらどう思う?すごく傷つくんじゃない?みんなまなちゃんのことが大好きなのに、それでいいの?」
そう言うと息子はビックリした顔でブンブン首を横に振った。
翌日、息子は下校するなり嬉しそうな顔で私に抱きついてきた。
「ママ!まなちゃんにちゃんとごめんねしてきたよ!あとね、今日は手つなぎ鬼してね、僕が鬼になって、最初にまなちゃん捕まえて、2人でたくさん捕まえた!『さわんな』って言った子にはダメなんだよって言えたよ」
心なしか息子の笑顔が昨日よりも明るく見える。
昨日、子どもながらに色々考えたのだろう。この出来事をきっかけに、人の心が思いやれる強い男の子になってくれるといいな。寒い外から帰ってきて、冷たくなった息子のまだ小さな手をさすりながらそんなことを考えた。