院長ブログです
「ハロウィン祭りでゴミ拾いおばけやる!」
ある日、小学3年生の息子がそんなことを言い出した。
言われるまで部屋の掃除もしない息子から、まさかこんな言葉が出るなんて。
驚きつつ詳しい話を聞く。
メンバーは私も良く知る仲良し4人組。
みんなで顔を描いた布を被り、ゴミ袋とトングを手にゴミを拾う。
はじめは布の内側にゴミ袋を用意して口からゴミを食べる作りにしようとしたけれど、学校の先生の「匂いがこもるかも」の一声でやめたらしい。
私からは「じゃあ口の中にはおかし入れる袋用意しておけば?ゴミ拾い中におかしくれる人がいたら、そこに直接入れてもらえば良いんじゃない?」と提案すると、息子は「それ良い!」とはしゃいでいた。
当日、私たち保護者も子供を見守るついでにゴミ拾いを手伝うことに。
おばけたちは落ちているゴミの他に、周りの人たちの持つ空き缶なども受け取っていく。
息子も日頃の様子からは想像できないほど良く頑張っていた。
そんなおばけたちを見て、たくさんの人たちがにこやかな表情でおかしをくれる。
数時間もするとゴミ袋とおかし入れは一杯になり、みんなで手を洗っていた時には町内会の人たちからお礼を言われた。
聞くとゴミ拾いの最中も色々な人に温かい言葉をもらったらしく、息子はそのお陰で最後まで頑張れたらしい。
以来「お掃除は良いこと」とハッキリ意識するようになった息子。
今日は自分の部屋を片付けた後、リビングを掃除していた。
その背中を見ているとなんだか嬉しさがこみ上げてきて、私は思わず後ろから「ありがとね」と声を掛ける。
振り向いた息子は突然のことに一瞬キョトンとしていたけれど、ニコッと笑いながら親指を立てて応えてくれた。