院長ブログです
年が明け、いつの間にか毎年の恒例になった気がする娘の声が聞こえてきた。
「初ジャンプー!初ダッシュー!」
元気なのはいいがちょっとうるさい。主人は娘と一緒にはしゃいでいる。
ほほえましい光景だけど、今主人とは私の実家への帰省を巡ってケンカ中なので複雑な気分だ。
突然実家への帰省を取りやめるなんていったいどういうつもりなのか。
そんなことを考えていたらいつの間にか娘が側に来ていた。
「初お熱はかる?」
え?と驚きつつ体温計を受け取る。
主人が来させたらしいので「何?」と本人にきいてみても、まさかの無視。
一体何なんだと思ったが、そういえば昨日から体がだるい。
もしかしてと言われた通りに熱を測る。
37度5分。本当に風邪っぽい。今日とくに娘のはしゃぐ声が気になったのはこれかと納得する。主人から体調管理がどうとか小言を言われるかと思ったら「家のことはいいから休んで」と意外に優しかった。しばらくして主人がおかゆを運んで来てくれ、その時にようやく主人が口を開く。
「おまえ世話焼きだからさ。実家、親せきの人がたくさん集まってるし大変かなと思ったんだよね。疲れてるように見えたから」
「そうだったんだ…ありがとう」そうならそうと言えばいいのに、という言葉は抑え、素直に感謝した。すると主人は「なるべく家にいたいとは思ってたから後ろめたくて」と白状する。
なんだかケンカしてたのがバカらしくなって二人で笑いあう。
すると部屋の扉の辺りに気配を感じた。
「…初仲直り?」
ケンカに気付かれていたか。子どもはよく見ている。
私たちは二人声をそろえて
「初仲直り!」と返事した。