院長ブログです
私の妻はいつも元気だ。昼間のパート勤めの後、毎日のように友だちとお茶をして、夜は趣味のママさんバレーの練習に自転車を飛ばして向かう。子どもが大きくなった今、その時間が何よりも楽しいのだそうだ。(50歳過ぎにもなって…もう少し落ち着けよ)と思うこともしばしばだ。
ある日、ママさんバレーに行っていた妻から携帯に電話が入った。
「足首骨折しちゃった…。」
聞けば、練習中に着地に失敗してしまい、あまりの痛さにバレー仲間に病院に連れてきてもらったら、骨折していたのだそうだ。
それから1ヶ月間、足をギプスでカチカチに固定され、足に体重をかけられない妻は、松葉杖生活を余儀なくされてしまった。すると、家の中がとたんに荒れだした。掃除や洗濯もなかなかできないため、家族で協力して行う。でも、もちろん妻のようにはうまくできず、中途半端。食事もできあいのものばかりになってしまう…。
いつも「いいよな~、今日も友達とティータイムかよ」などと思っていたけれど、妻が動けなくなり、みんなが気づかないようなこまごまとした家事をいかにきちんとやってくれていたのかを初めて知った。朝起きてから夜眠るまで…。いざ、私や子どもたちでやってみると、分担といえども、これがなかなか大変であった。
1ヶ月後、ようやくギプスが外れた。これからはリハビリに通うそうだ。「よーし、これでバリバリ動けるわ!」と張り切っている。「おいおい無理しないで、ちゃんと治せよ?」と言ってはみたものの、内心、やっと家事から解放される…というのが正直なところ。
やっぱり元気な妻が一番。でも、これからはもう少し手伝わなきゃな。いつもパワフルな妻に甘え、手伝うなんて考えもしていなかった私は反省した。