院長ブログです
幼稚園から帰った息子とおやつを食べていたら、近所に住んでいる祖父が大根を持ってきてくれた。
「野菜たくさん食べな!」
祖父は息子の頭をなでようとしたが、当の息子は「ぼく、野菜すきじゃない」
野菜と聞いただけでそっぽを向いていた先程までの息子はどこに行ったのか。
ほうれん草を掲げてはしゃぐ無邪気な姿が可愛らしく、記念に撮った写真を仕事中の夫に送る。
『なんで誘ってくれなかったんだよ~』と恨めしそうな返信に気づいたのは、帰宅して息子をお風呂に入れたあとだった。
「畑にはいろんな虫さんがいてね!おじいちゃんの野菜が栄養たっぷりな証拠なんだって!」
いつもより早めに帰宅した夫に、息子は嬉々として今日見聞きしてきたことを語っている。
その最中、何の気もなしにぱくっとほうれん草を食べる息子に私と夫は目を丸くした。
「ん~!さすが、虫さんたちが食べたがるだけあって、おいしいね!」
私たちがいくら食べさせようとしても無理だったのに、こうもあっさり野菜嫌いを克服されると少し複雑だ。
野菜たっぷりの夕食を完食すると、息子は
「ねえねえ、また今度おじいちゃんの畑に行きたい!」とせがんだ。
「じゃあ今度のお休みはみんなで畑のお手伝いに行くか」と夫が笑うと、息子は瓜二つの笑顔を見せて喜んでいた。