院長ブログです
「英司!担当場所の掃除、頼んだぞ!」 父から掃除道具を渡され、ため息交じりに受け取る。 昨晩、夕食のあとに父が大きな声で言った。 「さあ、みなさん!明日は年に一度の大掃除をします!」 小学生の妹と弟が「わたしはベランダ!」「ぼくお庭!」と声をあげると、父は1枚の画用紙を取り出して、各自の分担を記していく。 僕も昔は楽しんでいたが、高校生にもなった今では『遊びにも行けないし面倒...
こんにちは。院長の山岡です。 12月を迎え、この1年を振り返りながら新年の準備を進める時期になりました。 新年に向けた準備といえば年賀状でしたが、最近では減少の傾向にあるそうです。 年賀状のやりとりは、平安時代の貴族の間で始まったとされています。 平安時代中期に、学者の藤原明衡(ふじわらのあきひら)がまとめた手紙の文例集には、年始の挨拶の文例が記されています。 ...
今日も孫のみすずが遊びに来ている。 私の家が高校から近いこともあるが、何より私の料理が好きだからと言ってよく遊びに来てくれるのだ。 里芋を頬張る姿に、思わず顔が緩むと同時に、ふと心配になる。 みすずは昔から料理が苦手で、『自分は食べる専門』と言い張ってきかない。 「女の子なんだから、みすずもこういうお料理ができるようになった方がいいんじゃない?」 「いいの!また遊びに来るね。ごち...
こんにちは。院長の山岡です。 11月22日は「いい夫婦の日」ですね。 パートナーとよりよい関係を築いてほしいと、11(いい)22(ふうふ)という語呂合わせからきています。 普段の想いを互いに伝え合ったり、贈り物をしたりと夫婦の絆を深める機会としてだけではなく、「いいふうふ」のスタートとして11月22日に入籍する人や有名人もいますね。 また「家族を大切に」という意味合いを込め車のナンバー...
「失礼します!」と元気に挨拶をして、職員室に入ってきたのは、私が担任を務める6年3組の須藤くん。新しい学級委員長だ。 「全員分です、確認しました」 プリントを受け取りつつ、須藤くんに 「ありがとう。委員長の仕事、慣れてきた?」と聞いてみると、いつもの照れ笑いを浮かべて小さくうなずいた。 1ヶ月前、新しい学級委員長を決めるホームルームで、生徒たちの多くは須藤くんを推薦した。 ...
こんにちは。院長の山岡です。 10月は日没の時間が早まり、秋の夜長と呼ばれる日々が始まりますね。 そんな、夏よりも涼しく、過ごしやすい夜は読書にも適しているとして「灯火親しむべし」という言葉が古代中国で広まりました。 この言葉は夏目漱石の小説『三四郎』にも引用されており、秋の代名詞である「読書の秋」という文化が一般的に広く浸透するきっかけになったと言われています。 窓を開けて涼しい秋の...
「翔太、ご挨拶だよ」 私が声をかけても、息子は固まったまま下を見つめるばかり。 保育園に通い始めてかなり経つが、人見知りの息子はなかなか馴染めずにいた。 ある日、保育園に迎えにいくと、息子が笑顔で駆けてきて一枚の画用紙を見せてくれた。 紙には二人分の似顔絵が描かれており、先生が「敬老の日に、おじいちゃんおばあちゃんにお渡しする似顔絵を描いてもらったんです」と教えてくれた。 「...
こんにちは。院長の山岡です。 みなさんは9月の誕生石がサファイアであることはご存知でしょうか。 サファイアというと、やはり綺麗なブルーが印象的ですね。 その名前は、ラテン語の「青」を意味する言葉が語源となっており、和名でも「青玉」とつけられています。 そんなサファイアは古くから神聖な石とされ、身につける人を癒す力があると信じられていました。 ちなみに、今年のト...
「全部わかってたのに!」 リビングで妹が急に大声を出した。 理由は学校から返された75点の算数テストだ。 不正解はすべて計算ミスで、それが妹にとって悩みの種になっていた。 「100点取れたんだよ?」不満気に母に訴えるも、 「ミスしない人が100点取るの」と指摘されてしまい、「もうぜったいミスしない!」と、妹はすねてしまった。 その夜、妹が私の部屋に入って...
こんにちは。院長の山岡です。 今年の8月は新型コロナウイルスの影響で、旅行やイベントなどを楽しむことが難しい状況になっていますが、こうした日々の中でも、ちょっとした工夫で夏らしい気分を味わうことができます。 たとえば日本の伝統的な夏の風物詩、水中花や風鈴。 水中花は木などを薄く削って彩色したもので、水を入れたグラスなどに入れると花のように美しく開きます。一方の風鈴は、風が吹くたびに澄...