院長ブログです
二十歳を迎える年の春、近くに住む祖母の家で、祖母と母が二代に渡り着たという振袖を見せてもらった。 大きな牡丹や菊の花が華やかな、上品で美しい白地の振袖だ。 一目ですっかり気に入った私は、二人に頼んで早速着付けをしてもらうことにした。 アクセサリー作りにハマっていたこともあり、「せっかくだから着物に合わせて何か自作したい!どんなものが似合うかな」と、想像を巡らせるのに夢中になった。 だが...
あけましておめでとうございます。院長の山岡です。 お正月といえば、けん玉や福笑いといった「お正月遊び」を、みなさんも一度は楽しんだ経験があるかと思います。 これらの遊びに、それぞれ由来や願いが込められているのはご存じでしょうか? たとえば、羽つきには「ムクロジ」という植物の実が使われるのですが、漢字で『無患子』と書くことから、「子どもが病気を患わない」という願いが込められています。ほ...
「おかあさん、僕のおてて、変なのかな?」 私がテレビを見ながら大きな声で笑っていると、笑い声の合間を縫うように、息子の声が聞こえた。 怪我でもしたのかと慌てて見せてもらうが、どこも異常はない。 「なんとも無いみたいだよ?どうしたの?」 「でも、左手で絵を描くのがおもしろい、ってユウキくんが…」 どうやら幼稚園で絵を描いているときに、お友達に指摘されて不安になったようだ。 ...
こんにちは。院長の山岡です。 12月の風物詩といえば大掃除。 「ちょっと面倒だな」と思うこともあるかもしれませんが、やはりきれいなお家で迎える新年は気持ちのよいものです! ところでこの大掃除、実は『煤払い(すすはらい)』という神事が、その由来といわれています。 煤払いは、新年に年神様をお迎えするための行事で、「家中の煤を払ってきれいにしておくと、年神様がご利益を持って降りてくる」と...
自分の飲食店を持って、瞬く間に一年が経ったころ、お店の定休日に妻を招待した。 ようやく軌道に乗り、少し余裕も出てきたため「一周年のお祝い」と称して、妻に料理を振る舞うことにしたのだ。 ニコニコと嬉しそうに料理を味わう姿に、思わず顔がほころぶ。 最後にケーキを出して、私の素直な気持ちを伝えようとした。 しかし、私が口を開くより先に「じゃあ、これは私からのお祝いね」と、妻が取り出したの...
こんにちは。院長の山岡です。 11月には祝日がふたつあり、ひとつは3日の「文化の日」。 もうひとつが23日の「勤労感謝の日」です。さて、この勤労感謝の日、みなさんはどんな祝日かご存じでしょうか。 一見すると「働く人に感謝する日」と思いがちですが、国民の祝日に関する法律には「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」と記されています。 少し堅苦しいですが、簡単にいえば「仕...
「うわぁ、レトロ」 大学の夏休みに帰省中の息子が、掃除中に出てきた古いアルバムを眺めながら声を漏らした。 中に挟まれているのは、息子が赤ちゃんのときの寝顔や、幼い息子を私の母があやしている姿だ。 「これの続きはないの?」 そう言われてアルバムを見ると、幼稚園に入る前のところでアルバムのポケットは空になっていた。 「たしか、この頃にデジカメに買い替えたのよ。そのときにデータ...
こんにちは。院長の山岡です。 涼しく過ごしやすい行楽シーズン、山の彩りで季節の移ろいを楽しめる季節ですね。 多くの山では、ふもとを1合目、頂上を10合目とした「◯合目」という表記が使われますが、これらが表しているのは「高さ」ではありません。 たとえば、富士山の標高は3,776mのため、中間の高さは1,888m。そのため、「5合目も1,888m」と思うかもしれませんが、登山道によって2,305...
僕の父の印象は、「いつも忙しい人」だ。 母が用意してくれる朝食も夕食も、一緒に食べたことは数えるほどしかない。 幼いころは、寂しさから駄々をこねたこともある。 だが、大学受験を控えたこの歳にもなれば、そんな気持ちを抱くこともなくなっていた。 いや、本音を言えば、やっぱり心のどこかでは、今でも少し寂しい。 希望の大学に進学することになれば、この家を出て行くことになる。 父と会える機会...
こんにちは。院長の山岡です。 日本は美しい四季を楽しめる一方で、地形や気象の影響から自然災害が多い国でもあります。 そこで、過去に起きた大災害などをきっかけに、日ごろから防災意識を高める目的として作られたのが、9月の『防災月間』です。 特に非常食などは、うっかり賞味期限を切らしてしまう方も多いのではないでしょうか。 そんな方におすすめなのが『ローリングストック法』です。 缶詰やレ...