山岡歯科医院新聞です
治療の中断は 歯の寿命を短くします! パート2
「痛くないからもういいや」はとても危険です!
歯科医院の役目は、むし歯や歯周病などによる「お口の痛み」を取り除くこと。
しかし、実際にはそれだけでなく、歯の寿命が短くなったりしないよう、将来のことを考えた処置もしています。そう、痛みがなくなったからといって治療を中断してしまうと、いずれ歯を失い、美味しく食事ができなくなってしまうのです。
歯周病治療(歯石取り)が途中のまま
歯周病治療のために歯石を取り除きますが、これは単なる「掃除」ではありません。歯石には何億という歯周病菌が生息しており、これが歯周病を引き起こす原因になっています。特に歯ぐきの中にできた歯石は、放置すると確実に歯を支える骨を溶かします。目に見えず、自覚症状も少ないからと言って途中で治療を中断すると、確実に歯の寿命を短くすることになります。
歯を抜いてそのまま
むし歯や歯周病が進行した歯は、残念ながら役割を終えているため、やむを得ずその歯を抜くことがあります。しかし、そのまま放置してしまうと残された歯に影響が及びます。歯はみなさんが思っている以上に、簡単に動きます。歯を失うと空いた部分にその両隣の歯が傾き始めます。そして、噛み合うはずの歯が無くなったことで、反対側の歯が飛び出してくるのです。歯が動き、隙間が生まれると、細菌が溜まってむし歯や歯周病になりやすく、また、噛み合わせがおかしくなることで、食べ物が噛みにくくなったり、あるいは、肩こりや頭痛といった症状を引き起こすこともあります。