山岡歯科医院新聞です
歯が抜けるサイン!?
歯が長くなった!歯ぐきが下がった!
その原因とは・・・?
「最近、歯が長くなった気がする・・・」
実はこれ、歯が長くなったわけではなく、正確には「歯ぐきが下がった」ことで長く見えているだけのこと。でもちょっと待ってください。この「歯ぐき下がり」、単なる見た目だけの問題ではないのです。ひょっとすると「歯が抜けてしまうサイン」かもしれません!
歯ぐきが下がっているのは、歯周病が進行している証拠!!
いくつかある歯ぐき下がりの原因で一番気をつけたいのは歯周病です。歯周病は歯周病菌と呼ばれる細菌が、歯ぐきの炎症などを引き起こす病気。
この歯周病が進行していくと徐々に歯を支える骨(歯槽骨-しそうこつ-)をも溶かしてしまいます。そしてこの時、歯槽骨と一緒に歯ぐきも痩せて(=下がって)しまうのです。つまり、歯ぐきが下がったということは「歯周病が進行しているサイン」かもしれません。そして、適切な治療をせずそのまま放っておけばやがて歯が抜けてしまうこともあります。
他にも原因やリスクが・・・
加齢によっても1年で0.2 mmほど下がると言われています。20代よりも50代は6mmも下がっている(!)ということになりますね。また、ゴシゴシ歯磨き、噛み合わせの不良、歯ぎしりなども歯ぐきが下がる原因です。これらの要因が加わると、さらにそのスピードは速くなりますので、十分に注意して下さい!
因は何にせよ、歯ぐきが下がると歯の弱い部分である根が露出してしまい、知覚過敏やむし歯などのリスクも非常に高くなります。
また、一度下がった歯ぐきは、自然に元に戻ることはほとんどありません。定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、日頃から正しいお口のケアを心がけましょう。