山岡歯科医院新聞です
しみるだけじゃない!知覚過敏が様々な病気を引き起こす悪循環 ①
むし歯じゃないのになぜしみる?
知覚過敏のメカニズム
歯には「神経」がありますが、実は、直接の刺激がなくても痛みを感じてしまうことがあるのをご存知でしょうか?その原因は神経をおおう「象牙質」から通じる「無数の穴」の存在。そう、この穴を通じて外側から神経に刺激が伝わってしまうのです。この穴を「象牙細管」と言います。
とはいえ、本来この象牙質は、図のように、歯ぐきの上の部分は「エナメル質」で、歯ぐきの下は「セメント質」で守られています。しかし、何らかの原因でエナメル質やセメント質が失われると、象牙質がむき出しになって、むし歯でもないのに「象牙細管」を通してしみたり痛みを感じたりするようになってしまいます。これが「知覚過敏」の正体です。
象牙質がむき出しになる原因は?
では、なぜ象牙質がむき出しになってしまうのか?その主な原因は「むし歯」そして「歯ぐき下がり」です。歯ぐきが下がると「セメント質」が露出しますが、実はこのセメント質は、エナメル質と比べるとかなり弱く、ブラッシング程度でもあっという間になくなってしまい象牙質がむき出しになってしまうのです。