山岡歯科医院新聞

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山岡歯科新聞 12月号 1

       

ただのヨダレじゃ ありません!

こんなに凄い だ液パワー!

 

1日1.5リットル!

 

だ液は普通の成人で1日に1.5リットルも出ると言われています。なぜだ液はこんなにたくさん出るのか?実はだ液は、私たちが生きていくために欠かすことのできない、様々な役割を持っています。

 

*だ液がなかったら、歯はすぐにボロボロになります!

ちょっと驚くかもしれませんが、私たちの歯は食事のたびに「むし歯菌」が出す「酸」によって溶かされています!これを「脱灰(だっかい)」といい、「むし歯」はこの脱灰の状態が続くことでなってしまうのです。

 

しかし、あるものの作用で、なんと溶けた歯が再生(再石灰化)します!そう、その「あるもの」こそが「だ液」なんです!「だ液」はカルシウムなどのミネラルを含んでおり、その力で歯の再石灰化を行います

 

*だ液の力で自分を守れ!

清涼飲料水など酸の強いものを口に入れると、あっという間に歯が溶けやすい状態になります。しかし、そうした危険

から歯を守っているのがやはり「だ液」。だ液には酸を中和する「緩衝能(かんしょうのう)」と呼ばれる力があり、口の中を中性に保とうとしてくれます。梅干しなど、酸っぱいものを食べるとだ液があふれ出てきますが、これは脳が「歯を守れ!」と指令を出しているのですね。

 

さらにだ液には、むし歯や歯周病をはじめ、口から入り込もうとする様々な病原菌の繁殖を抑えたり、殺菌する役割も。だ液は私たちの体をいろいろな病気から守っているのです。

 

*ドライマウスに注意!

色々な役割を果たし、私達の生活にとって欠かすことので

きない「だ液」。実は、そんな大切な「だ液」が少なくなってしまい、口の中が乾燥して、様々なトラブルの原因となる病気があります。それが「ドライマウス」です。ドライマウスの原因は様々ですが、もしそうした症状を常に感じるようでしたら、できるだけ早めに私達にご相談ください。

 

*だ液の大切な働き

・口臭を抑える―だ液が食べかすや細菌を洗い流してくれることで、お口が清潔になり口臭を防いでくれます

・おいしく食事ができる―実は、食べ物の味は舌にのせるだけではわかりません。味成分がだ液と混ざることにより、はじめて味を感じることができるのです

・がんを防ぐ―だ液の中に含まれる「ペルオキシダーゼ」には食品添加物や魚の焼け焦げなど、発がん性物質の作用を抑える働きがあります

・アンチエイジングーだ液の中に含まれる「パロチン」は成長ホルモンの一種での、歯や骨の再石灰化を助け、さらに肌の新陳代謝を促します

・細菌の侵入をブロック―お口には様々な病原菌が入ってきます。だ液には殺菌・抗菌作用があり、こうした病原菌の侵入をブロックしてくれます

・飲み込むのを助ける―だ液がなければ、食べ物が柔らかくならず、さらにお口やノド

からも潤いがなくなり飲み込むことができなくなります!

・消化促進-だ液には、アミラーゼという消化酵素が含まれており、でんぷんを糖に分解することで体内への吸収を助けます

・粘膜を守る―柔らかい粘膜はとてもデリケート。硬い歯や、熱いお茶などで粘膜に傷がつかないよう、だ液が守っています!

     

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