山岡歯科医院新聞です
歯の型を取るときに使う材料は大きく分けると、柔らかい材料でできたアルジネートと、弾力のあるシリコーンゴムの2 種類があります。
Q 次の食べ物は何でしょうか?
ヒント1 ピンクと白
ヒント2 半円形が多い
ヒント3 おせち料理に入っている
A そう! 答えはかまぼこです。
なんと、型取りで使われるアルジネートの主成分は「かまぼこ」と同じ原料なんです。その正体は海藻から採れる『アルギン酸ナトリウム』という素材。
型取りに使われる「むにゅっ」とした物体の正
体は、かまぼこの材料だったというわけですね。
シリコーンゴムは、鉱石であるケイ石を原料として作られた合成樹脂の型取り材。お菓子やレジンのアクセサリーなどを作る際に型として使われたり、さらには化粧品のような身近なアイテムから宇宙ロケットまで、様々なものに使われている材質です。
実はこのシリコーンが歯科の型取りでも使われています。アルジネートと比べてシリコーンゴムは時間が経っても材料があまり収縮しないため、精密な型取りが必要な場合には欠かせない存在です。