山岡歯科医院新聞です
歯は、歯槽骨と呼ばれる骨に支えられています。そして、歯槽骨と歯の根っこの間にある薄い膜が歯根膜です。歯根膜はとても薄く、その厚さたった0.3mm!しかし、この薄~い膜が実はとても大切な役割を担っています。
歯根膜は私たちが『食感』を楽しむために必要不可欠。そう、「歯ごたえ」を感じ取っているのは歯ぐきでも歯槽骨でもなく、この「歯根膜」なのです。揚げ物のサクッ・麺のコシ・エビのぷりっとした食感、これらの細かい感覚はすべて歯根膜で感じ取っているのです。
歯根膜は「クッション」としての役割も果たしています。私たちは何気なく食事をしていますが、実はとても強い力が歯や骨にかかっています。しかし、歯根膜が強い力を吸収して分散することで、歯や骨を衝撃から守ってくれているのです。
このように重要な役割を果たしている歯根膜ですが、実は歯が抜けると一緒に取れてしまいます。つまり、歯を失って入れ歯などになってしまうと、食感を感じられなくなってしまうのです。いつまでもおいしく食事をするためにも、正しいケアと定期検診でしっかり歯を残していきましょう!