山岡歯科医院新聞です
乳歯の奥歯が生え揃うまでの1歳7ヶ月~2歳7ヶ月頃と、永久歯が生え始める5歳半~13歳頃までは、幼少期のむし歯注意報が。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯の原因菌であるミュータンス菌は存在しません。感染経路は、ずばり「だ液」。原因菌を持つ大人と同じ食器を使ったりすると、菌が住み着くようになります。特に、乳歯が生え揃う期間は「感染の窓が開く!!」と表現されるほど感染リスクが高まる時期のため要注意。また、5歳頃から永久歯が生え揃うまでの時期は、永久歯のエナメル質が完全に固まっていないため、むし歯になりやすい時期。いずれの時期も、「歯は一生もの」と声をかけたりしながら大人も一緒にむし歯予防に努めましょう!
思春期は学校の勉強や部活などで生活習慣が変化しますが、乱れた生活習慣がむし歯の原因になることはご存知でしょうか?特に、夜型の生活には注意。通常は小さなむし歯ができてもだ液の力を借りて進行を抑えることができますが、夜はだ液の分泌量が減少します。夜遅くにご飯やおやつを食べていると、だ液が力を発揮できずむし歯リスクが高まるため、規則正しい生活習慣を身につけましょう
高齢期に注意しなければいけないのは、加齢や歯周病で生じる歯ぐき下がり
。歯ぐきが下がると露出する「歯の根っこ部分」は硬いエナメル質で覆われておらず、やわらかいセメント質や象牙質がむき出しに。このセメント質・象牙質はもろくて、むし歯も進行しやすいので、歯の根っこを磨く際には、やわらかい歯ブラシで丁寧に磨いてくださいね。
いずれも定期検診や早期発見で予防できるものばかり。何もないときでも歯医者に通って、むし歯に負けない健康な歯を目指しましょう。