山岡歯科医院新聞です
口内炎みたい？
まずは写真をご覧ください。一見口内炎のように見えますが、実はこれ、「粘液のう胞」と呼ばれるものです。
粘液のう胞とは、本来なら外に排出 される「だ液」が粘膜の下に溜まって袋状になったもの(のう胞)です。食事中に唇を噛んでしまったり、歯ブラシや硬い食べ物があたると、だ液の通りが傷ついてしまうことがあります。すると、そこからだ液が漏れ出して行き場がなくなり、プクッと袋状になる。これが粘液のう胞です。
のう胞は破けると一時的に小さくなります。小さなお子さまなどはそのまま治癒することもありますが、再発することが多いため、根本的な治療として手術が必要となる場合も。手術では「だ液腺」と呼ばれる「だ液を作る組織」を取り除きます。ちなみに、だ液腺は無数にあり、手術で取り除くのはその一部。
術後の機能に問題はございませんので、どうかご安心ください。
