山岡歯科医院新聞です
例えば、フランスパンやたくあん、イカといった歯ごたえのあるものを食べようとすると、少なくとも18本以上の歯が必要です。おこわや豚肉といったものでさえ6本以上必要で、それ以下になるとうどんやバナナなど、やわらかいものしか食べられなくなってしまうのです。そうした状態が続けば栄養が偏り、脳への刺激が減少して認知症リスクが上がるなど、全身にさまざまな悪影響が及ぶ可能性がありますので、注意が必要です。
歯が抜ける主な原因は、むし歯と歯周病です。特に歯周病は、進行すると歯を支える骨が溶け、いずれ歯が抜けてしまう恐ろしい病気ですが、実は成人の約8割が患っている国民的疾患です。しかも、自覚症状が少ないため自分では気づけません。そんな歯周病やむし歯を防ぐ鍵となるのが『メインテナンス』です。メインテナンスでは、お口の状態を確認するだけではなく、専門的なす。定期的なメインテナンスを受けているかどうかで、歯を失う数に約2倍も差が出ると言われています。
バイオフィルムや歯石とよばれる細菌の温床は、歯科でなければ取り除けません。
日々の歯みがきと2~6か月に1回のメインテナンスを続けて、歯をたくさん残し、さまざまな食事を楽しんでくださいね。