山岡歯科医院新聞です
自分に合う歯の色というのは、一人ひとり異なるもの。そこで今回は、歯の色選びをするときのひみつ道具『シェードガイド』についてご紹介します。
「つめもの」や「かぶせもの」を作る際、人それぞれ歯の色が異なるため、その人に合わせた色で作る必要があります。そんな時に活躍するのがシェードガイド(色味や明るさ別に、およそ16種類に分けられた色見本)です。「白い歯がいい!」といっても、1本だけ真っ白にしてしまうとそこだけ目立って不自然になるため、隣の歯と見比べながら色を決めていきます。
歯の色は歯の表面(=エナメル質)の厚みが大きく影響しています。歯は「白いエナメル質」が「黄色っぽい象牙質」を覆うようにできています。実は、エナメル質は半透明のため、その厚みによって透明度が変わってきます。そう、エナメル質が薄いと透明度が高くなり、黄色い象牙質が透けるため、歯が黄色っぽく見えるのです。ちなみに、欧米人の歯が白く見えたことはありませんか?それは、欧米の方は歯のエナメル質が厚く、象牙質の黄色が見えにくいから、なんですね。
歯はクリーニングやホワイトニングで、着色を落としたり白くしたりすることができます。しかし、「つめもの」や「かぶせもの」は天然の歯ではないため、どれだけ磨いても白くはなりません。つまり、お口の美しさを保つには、つめもの等が増えないように「歯そのものの健康」を保つことが何よりも重要です!毎日のケアと定期的な歯科でのクリーニングで、いつまでも健康で白い歯を手に入れましょう。