山岡歯科医院新聞です
2025年には、65歳以上の5人に1人がかかると言われている認知症。実は、認知症の予防に歯が関係していることはご存知でしょうか?
ある研究では、歯の本数が少ない人は認知症のリスクが1.28倍高くなるという結果が。歯の本数が少ない状態で食事をすることによって、噛む回数が減り、脳に刺激がいかないことが原因です。
ですが、義歯や入れ歯を使って口腔環境を安定させれば、認知機能に影響はありません。すでに歯を失っている方でも「もう手遅れだ…」と諦めずに、しっかりと治療やメインテナンスをするのが大切です。
認知症のリスクは、歯周病によって上昇することも。歯周病菌が歯ぐきから血管を通って全身をめぐると、認知症(アルツハイマー型)を誘発するリスクを高めます。歯周病は自覚症状が少ないため「自分では気がつきにくい病気」ですが、放置すると認知症だけではなく、脳出血や心臓病、糖尿病など全身の疾患に関わる可能性も。歯周病を予防するためにも、丁寧な歯みがきでお口の中を清潔にするよう心がけましょう。
「噛める状態を維持する」ことや、「歯周病を予防する」ことが認知症の予防になり、全身の病気を防ぐことにも役立ちます。特に、歯周病は歯の本数を減らす原因にもなってしまうので、日々の予防が必要不可欠。歯科医院でプロのクリーニングを受けながら、しっかりケアしていきましょう。