山岡歯科医院新聞です
写真のように歯の根元がえぐれて茶色い状態を『くさび状欠損』といいます。冷たい水などが触れるとしみることがありますが、むし歯ではありません。
その原因は、歯の表面のエナメル質が削れて茶色い象牙質が露出するため。象牙質内には神経に向かって細い管が通っているので、その管を通して刺激が神経に伝わってしまうのです。
力強いブラッシングや、就寝時の歯ぎしり・食いしばりによって、歯に強い力が加わり続けると、その力が根元に集中し、表面のエナメル質に細かいヒビが入ります。すると、エナメル質が剥がれて象牙質が露出してしまうのです。露出した象牙質を通して神経に刺激が伝わると、知覚過敏の原因となってしまいます。
原因となる歯ぎしりなどを改善しない限り、症状が進行してしまうことも。しかし、就寝時用のマウスピースなどで進行は抑制できます。また、えぐれた部分に歯科用の白い樹脂を詰めれば、しみるのを軽減できるうえ、見た目も綺麗にできます。気になる方はいつでもご相談ください。