山岡歯科医院新聞です
お口の中にあって当たり前の「だ液」
もしも「だ液」がなかったらどうなってしまうのでしょうか?
「ひと口噛む毎に、口のなかに味が広がる」このような繊細な変化を楽しめるのは、実はだ液のおかげ。だ液が食べものと混ざり合うことによって、舌が味を感じやすくなるのです。さらに、食べものを上手に飲み込めるのも、だ液に「お口を潤す」という力があるおかげです。もしもだ液がなかったら、何を食べてもパサパサして味の無いクラッカーを食べているような感覚になってしまうことでしょう。
だ液には「歯をむし歯菌から守る力」もあります。歯の表面についた汚れを洗い流し、さらには「むし歯菌によって溶かされた歯を修復する」という重要な働きも。もしだ液がなかったら、あっという間にむし歯になってしまいます。また、だ液には「抗菌作用」が含まれており、インフルエンザなどの予防にも効果のあることがわかっています。
なんと、だ液は1日に1~1.5リットルもの量が分泌されます!しかし、この量は加齢や生活習慣などによって減少し、豊かな食生活が失われ、むし歯や歯周病・感染症のリスクが高まってしまいます。そこでおすすめしたいのが『パタカラ体操』です。継続して行えば、お口の周りに筋力がつき、だ液がしっかり分泌されるようになります。