山岡歯科医院新聞です
「早食い」「肥満」「歯周病」…、一見すると無関係なように思えるこれら3つの要素が、互いに悪影響を与える存在であることはあまり知られていません。早食いの習慣がのちのち歯周病のリスクを高め、最悪の場合、自分の歯を失ってしまう可能性もゼロではありません。
35~69歳の成人を対象に「食べる早さ」と「肥満度(BMI)」の関連を調べたところ、「早食いの人はBMIが高い」というデータがあります。
さらに、早食いの人は20歳の時点でBMIの増加量が高いこともわかっています。
肥満による歯周病リスクの研究は世界中で行われており、日本の調査でも「BMIが20未満の人と比較すると、BMIが25~29.9の人は3.4倍、30以上では8.6倍もリスクが高くなる」という報告も。
早食いは肥満の原因となり、肥満は歯周病を引き起こします。そして、歯を失う原因のなかで最も多いのが歯周病です。つまり、早食いを続けていると、いずれ歯が抜けてしまうリスクが上がってしまうのです。それを防ぐために、毎日の食事で意識していただきたいのが「ゆっくりよく噛む」こと。一口30回を目安にゆっくりよく噛み、肥満と歯周病を予防することで、1本でも多く自分の歯を残していきましょう!