山岡歯科医院新聞です
暑い盛りに一段と食べたくなるアイスクリームやかき氷。勢いよく頬張った瞬間、頭にキーンと痛みが走った経験はありませんか?実は、あの「アイスクリームを食べたときの頭痛」には、正式な病名が存在しています。
アイスクリームなど冷たいものを食べると頭が痛くなるこの症状は、そのまま「アイスクリーム頭痛」と呼ばれており、なんと医学的も認められた正式名称なのです。ほかに「冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛」と記載されている医学書もありますが、英語の表記も「Ice cream headache(=アイスクリーム頭痛)」と、まさにそのまま!アイスクリーム頭痛は世界中で共通して起こる症状のようです。
アイスクリーム頭痛のメカニズムは未だに解明されていませんが、次の2つのような仮説が考えられています。
ひとつは、急激に冷えた口や喉を体が温めようとして、一時的に血流が増えてしまい、血管が広がることが引き金となる説。
そしてもうひとつが、冷たいもので神経が刺激され、「冷たい」という信号を、脳が「痛み」と勘違いしてしまうという説です。
実は、こうした『神経伝達の誤作動』は、お口の中においても珍しいことではなく、「上の歯がむし歯なのに、下の歯が痛む」という錯覚が起こる場合もあります。痛みには必ず原因がありますので、歯やお口の痛みを感じたときは、決して無理をしたり我慢したりせず、歯科医院を受診してくださいね!