山岡歯科医院新聞です
「親子でスプーンやコップを共有してはいけない」という情
報を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、この情報については日本口腔衛生学会から「必ずしも正しくない」という見解が出されています。
むし歯の原因菌が親から子どもへ感染することは数多くの研究で確認されています。そのため、親のだ液と接触しないように「親子で食器を分けること」が推奨されてきました。しかし、近年の研究では親子の食器共有とむし歯の発生には、さほど関連性が認められないと報告されています。
食器の共有をしていなくても、日常的な親子のスキンシップを通して、子どもは親のだ液に接しています。つまり、子どものむし歯予防のためには、「食器を分ける」ことではなく、そもそも「親のお口が健康で細菌が少ないこと」が重要なのです。
