山岡歯科医院新聞です
みなさんが日ごろ口にする「食べもの」。食材ごとにさまざまな食感や味があり、
好みも千差万別かと思います。実は、それらの特徴によって、「むし歯リスクが上がるもの」はもちろん、
「むし歯リスクを下げるもの」があるのはご存じでしょうか?
むし歯菌は、食べものや飲みものに含まれる「糖」をエサにして酸を作り、歯の表面を溶かします。キャラメルやチョコレートなど、砂糖が多くて歯にくっつきやすい食品は、『停滞性食品』と呼ばれ、むし歯菌にエサを与えている時間が多くなり、むし歯のリスクが上がってしまいます。
レタス・セロリ・ごぼう…といった繊維質を多く含む野菜などは、噛み砕く際に歯の表面や粘膜についた汚れをこすり取ってくれます。また、もう一つカギとなるのが「だ液」です。噛む回数が増えたり、梅干しを食べたりすることで分泌されますが、だ液には「汚れや細菌を洗い流す作用」があるため、お口を清潔に保つには欠かせない存在なのです。
停滞性・清掃性食品はむし歯のリスクに影響を与えますが、食事だけで歯を守ることはできません。好きな食べものを生涯楽しむためにも、食後のセルフケアと歯科医院での定期的なチェックをしっかりと心がけて、歯とお口の健康を守りましょう!