山岡歯科医院新聞です
寝起きの口臭は強さに違いはあるものの、誰にでもあります。しかし、あまりにも強い口臭やお口のねばつきは、周囲へのエチケットの問題だけでなく、お口トラブルの予兆である可能性も。
だ液には「汚れを洗い流す」「細菌の増殖を抑える」という役割があります。しかし、就寝中はだ液の分泌が少なくなるため、そうした効果が得られず、口臭やねばつきを引き起こします。
さらにだ液が減少すると、口臭やねばつきが悪化するだけでなく、「歯を細菌から守る」という機能も低下するため、むし歯や歯周病のリスクも高まります。
寝起きの口臭が強い、ねばつきが気になる方は、「口呼吸」をしている可能性があります。口呼吸はお口の中を乾燥させるため、細菌が繁殖しやすい状態になります。また、「飲酒」した場合には、アルコールの分解に体内の水分が必要となりますが、就寝中は水を飲むことができませんので、体内の水分が不足し、だ液の減少につながります。
リスクから歯を守るには、就寝前の飲酒を控えることはもちろん、口呼吸を改善することも大切です。普段から鼻呼吸を意識したり、舌の位置を整える「あいうべ体操」を行なったりすることで改善を促しましょう。加えて、歯科医院で数か月に一度はプロのケアを受けることも効果的です。