山岡歯科医院新聞です
年齢を問わず、多くの人が経験する「むし歯」。発見したときには手遅れ…ということがないようにむし歯のサインを見逃さないようにしましょう。
数週間という短い期間で急速に進行する「急性むし歯」が多くみられます。乳歯は歯の表層である「エナメル質」が薄いため、むし歯があっという間に神経に達してしまうことも少なくありません。
むし歯の始まりは無色か薄褐色であることが多く、初期の段階では気がつきにくいので、痛みを訴えたらすぐに歯科医院で診てもらいましょう。
中高年の方に多いのはゆっくりと進行する「慢性むし歯」です。つめものやかぶせものの内側や露出した歯の根に発生しやすく、また加齢により神経が縮むこともあり、痛みを感じるまでに時間がかかり、発見が遅れやすいのが特徴です。
色は濃い褐色または黒色と見た目でわかりやすいので、変色を見つけたらすぐに歯科医院で検査を受けてください。
子どもと大人ではむし歯の進行速度や表れ方に違いがあるものの、「油断をすると手遅れになりやすい」という共通点があります。症状を最小限に抑えるためには、子どものうちから定期的なメインテナンスでむし歯にならないようにすることが大切です。生涯にわたり歯の健康を守るために、ぜひご家族みなさんの定期的な受診を習慣にしていきましょう。