山岡歯科医院新聞

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山岡歯科新聞 3月号 1

       

ご存じですか?「根治治療」

神経をとる!って、どういうこと?

 

皆さんは「歯の神経をとる」という言葉を聞いたことがあると思います。しかし実際には、「とっておしまい」というわけではなく、むしろとってからの処置が重要かつ複雑。

そこで、「神経をとる」ことの意味とその処置についてご紹介します。

 

むし歯が進行してしまうと・・・

歯には根管と呼ばれる管があり、その中に歯髄が入っています。この歯髄がいわゆる「神経」。むし歯が大きく進行し細菌に神経が侵されると、とても強く痛むようになります。これを放っておくと、歯がボロボロになり、感染は顎にまで広がって、最悪の場合、歯を支える顎の骨が溶けてしまうことも…。そうなる前に、感染拡大を防ぎ、歯を守るために行うのが「神経をとる」治療です。

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ただ神経をとるだけじゃない

実は、神経をとるといっても、簡単にとれるわけではありません。細菌に感染した神経が根管内に少しでも残っていれば、また感染が広がり痛みが生じます。また、神経をとり除いてもそこにしっかり薬を詰めなければ、やはりまた感染してしまいます。そして、薬を詰めるには根管の形を整える必要も…。これら一連の処置を「根管治療」と呼びます。

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こんなに大変な「根管治療」

根管治療はとても複雑な治療です。根管は直径0.1mm以下のものもあれば、曲がっていたり枝分かれしていたりと複雑です。実は、海外では神経が細菌に侵されてしまった場合、「根管治療」ではなく「抜歯」を選択することが珍しくありません。そもそも「根管治療」が保険で認められていない国が多く、110万円以上の治療費がかかることも!その点日本では保険制度で認められており、むやみに歯を抜かずにすんでいるのです。

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