山岡歯科医院新聞です
神経は取った後が大事!!
むし歯が進行して神経がむし歯菌に侵されると、ひどい激痛におそわれ、神経を取り除く治療が必要になります。しかし、神経は図のように「根管」と呼ばれる歯の根っこに入っています。そのため、むし歯菌がこの根管全体に広がっている可能性があり、単に神経を取るだけでは、またむし歯になってしまいます。そこで根管をしっかり掃除し、さらに薬を詰めやすくするため、形を整えなければなりません。それが「根管治療」です。
図のように根管は太くてまっすぐに見えますが、実際には0.5㎜以下と
細く、さらに曲がっていたり、枝分かれしていたりすることも珍しくありません。もちろんはっきりと見えるわけではありませんから、実は「根管治療」はとても緻密で難しい治療なのです。
海外ではすぐ抜歯!?
日本では「根管治療」を保険でうけることができます。しかし、これはとても珍しいことで、多くの国では「自由診療」になります。
その額、10万円以上ということも…。つまり、海外では費用の問題から「根管治療」ではなく、より費用のかからない「抜歯」が選択されることも一般的です。
最後までしっかり治療しましょう
「根管治療」は途中で中断してしまう患者さんが多い治療のひとつでもあります。たしかに精細な動きで音もないため「地味」に見えるかもしれませんが、もし根管内に細菌を取り残せば、確実にあとで病気を引き起こします。そのとき、歯を残せる保証はありません。「根管治療」は保険でできる貴重な温存治療です。
豊かな食生活を一生続けるためにも、ぜひ最後まで治療を受けてください。