山岡歯科医院新聞

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山岡歯科新聞 8月号 2

       

けがで歯が抜けた!

イザ!という時必ず役立つ 歯の保存方法

 

学校の廊下で正面衝突、スポーツ中など、思わぬ事故で歯が抜けたりしてしまうことがあります。歯を元に戻すために何より大切なのは「歯を乾燥させず、いかに早く戻すか」ということ。今回は、覚えておけば必ず役に立つ「歯の保存方法」についてご紹介します。

 

まず、抜けた歯は根っこを触らないようにして持ちます。歯根には歯と骨をつなぐ「歯根膜」がついているので、絶対にティッシュでくるんだり布でふいたりしないこと。歯根膜が

生きていれば、歯が元に戻る可能性は広がります。そしてできれば30分以内に歯科医院に行きましょう。ただ、どうしてもすぐに行けない場合はどうしたらよいか?実は私たちのごく身近な飲み物で、とても優秀な役割を果たしてくれるものがあります。それは「牛乳」です!

 

右の表は、抜けてしまった歯の保存可能時間の目安です。冷たい牛乳に浸しておけば6時間程度は保存することが可能です。また学校では、専用の「歯の保存液」が備えてある場合もあるので、まずは保健室に行ってみましょう。これらがない場合は、口の中の頬と歯茎の間に歯を保存しておくのも有効です。

 

水道水で長時間洗うのはNGです!

水道水で長時間洗うと、歯根膜が死んでしまい再植できなくなってしまいます!洗い流す場合には、長くても数十秒程度にしましょう。

 

歯の保存可能時間の比較

保存状態 保存可能時間
 乾燥  30分
 精製水  30分
だ液  1時間
 生理食塩水  1~2時間
 牛乳  6時間
 歯の保存液  24時間

 

お口の中の出血は、軽くうがいをしてから、ガーゼなどで止血しましょう。歯が元に戻る確率は時間がたつほどに低くなります。慌てず、適切な処置をした歯を持って、できれば 30分以内に歯科医院を受診してください。

     

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