山岡歯科医院新聞です
高齢者・要介護者に必ず受けてほしい
「プロフェッショナルケア」
日本人の死亡原因は、1位がガン、2位が心疾患、そして3位が肺炎です。
実は肺炎での死亡者の9割以上は65歳以上であり、さらには高齢者の肺炎の7割以上は「誤嚥性肺炎」です。
高齢者は飲み込む力や咳き込む力が弱くなるため、誤ってだ液や食べ物などが気管に入ることがあります。その時、肺炎を引き起こす口腔内の細菌も一緒に肺に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすのです。
そこで大切になるのが、口腔ケアをしっかり行って、細菌をできるだけ減らすこと。老人ホームで歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアを積極的に行ったところ、肺炎の発症数が4割減り、肺炎による死亡にいたっては半分に減ったという調査報告もあります。
そこで!!
口腔ケアの基本は、まずはご家庭でのセルフケアです。まず一度、歯科医院で「歯磨き指導」を受けてみてください。今のケア方法が十分かつ適切かどうかや、ブラッシング方法や歯間ブラシ、フロスの利用などについて改めて確認することで、より清潔で安全なお口の環境を実現できます
そして、もう一つ重要なのは、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けていただくこと。細菌の膜であるバイオフィルムや、細菌の温床となる歯石は、どんなに丁寧にセルフケアをしてもできてしまい、歯科でしか除去できません。外出が困難な方も、訪問歯科などを活用して積極的にプロのケアを受けてください。