山岡歯科医院新聞です
同じに見えて実は違う!乳歯と永久歯
「乳歯から永久歯になったけど…同じじゃないの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?顎の成長に合わせるかのように、人の乳歯は20本、永久歯は32本。乳歯に比べて大きくなる歯もあります。でも、見た目以外の部分にもこんな違いがあるんです!
見た目はほぼ一緒なんだけど・・・?
歯の表面は鉄よりも硬い「エナメル質」で覆われていますが、永久歯はこのエナメル質の厚みがなんと乳歯の約2倍。同じに見えても、強さが違うのです!
永久歯は何十年も使うので、頑丈にできているのは当たり前ですね。しかし、その永久歯も生えたての時期はまだエナメル質が弱く、むし歯になりやすいので注意が必要です。特に、前から6番目の永久歯(6歳臼歯)は、噛み合わせ・噛み砕く力の中心で非常に重要な歯である一方、歯ブラシが届きにくく、また、溝も深く汚れが残りやすいので、とてもむし歯になりやすい歯です。
しっかっりバトンをつなごう
とはいえ、乳歯は永久歯が生えるまでの仮の歯ではありません。永久歯は乳歯の場所を目印にして生える場所を決めるので、むし歯などで早期に乳歯を失ってしまうと、永久歯が迷子になって歯並びに大きな影響を与えます。
歯は長い人生をずっと共にする大切なパートナー。永久歯はもちろん乳歯も重要な役割を担っていますので、よちよち歩きの頃からしっかりケアをして、健康な歯を守ってくださいね。